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JR西日本 2017年3月期期末決算 連結、単体ともに営業減益

西日本旅客鉄道(JR西日本)は2017年3月期期末決算を発表した。

<期末決算のポイント>
○2016年度期末決算は、熊本地震の影響などもあり、連結、単体ともに営業減益。
・当連結会計年度は運輸業において年度後半にかけて収入が順調に回復したものの、工事業において前年度の大型件名受注の反動減があったこと等から、営業収益は前年同期比0.7%減の1兆4,414億円、営業利益は同2.8%減の1,763億円、経常利益は同0.9%減の1,607億円、法人税等を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は同6.3%増の912億円となった。
・鉄道運輸収入は、熊本地震の影響、北陸新幹線開業効果の一巡、昨年度シルバーウィークの反動などにより減収となったが、熊本地震の影響解消、北陸新幹線開業効果の一巡による影響縮小、年末年始の利用が好調であったことなどにより予想を上回り堅調に推移。
・営業費用は、「中期経営計画」最終年度を見据え、安全関連を主とした設備投資やCS向上などの施策を計画的に実施。
・非鉄道事業は、セブン-イレブン・ジャパン業務提携店舗の転換やリニューアル効果などに伴い物販飲食業やSC業が堅調であったものの、工事業の反動減などにより減収。
○「中期経営計画」で掲げた事業戦略方針について各施策を着実に推進。
・セブン-イレブン・ジャパン業務提携店舗の転換を着実に推進。
・不動産事業の拡大・強化に向け、菱重プロパティーズ株式会社の株式を取得。
・京都鉄道博物館は、開業効果の最大化に向けた施策を推進し、利用が堅調に推移。
・「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の導入準備を推進し、6月運行開始予定。
○2017年度は、「中期経営計画」および「安全考動計画」の最終年度であり、「これまでの成果にさらに磨きをかけ、目標を達成する年」と位置づけてグループ一丸となり達成をめざすとともに、その先にある「めざす未来~ありたい姿」の実現も念頭に取り組みを推進。
○通期業績予想は、経営環境の変化や国内外情勢に不透明感があるものの、鉄道運輸収入における熊本地震の影響解消、不動産事業の拡大を見込み、連結、単体とも増収増益となる見通し。
○2016年度の期末配当金については、1株あたり70円を予定(2017年度は年間160円を予定)。

現時点での2018年3月期の業績見通しは次のとおり。
・売上高 14,920億円(前期比 3.5%増)
・営業利益 1,835億円(前期比 4.0%増)
・経常利益 1,685億円(前期比 4.8%増)
・親会社株主に帰属する当期純利益 1,090億円(前期比 19.4%増)

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